エッセイ

尾股慧 先生 ~海外留学から戻って~

尾股慧

 2014年12月からの留学生活も,2018年3月を以って日本帰国となりました。3年4ヶ月のアメリカ生活で得たこと,感じたことをいま振り返っています。

 まず研究面では,原発性アルドステロン症の遺伝子解析を通じて,4本の筆頭論文をまとめることができました。そのうち,主軸となっているのが,今まで誰も明らかにできなかった特発性アルドステロン症の遺伝子変異を明らかにしたことです。特発性アルドステロン症は,副腎に腫瘍がないにもかかわらず副腎からアルドステロンが過剰に分泌される疾患で,一般人口の約100人に1人いると言われているcommon diseaseですが,その分子メカニズムは分かっていませんでした。私たちは,特発性アルドステロン症ではアルドステロンを産生している副腎細胞が,1mm以下の小さなかたまりを作っていることを見出しました。ついで,この1mm以下の微小な病変(APCC;aldosterone-producing cell clusters)を次世代シークエンスする新しい手法を確立し,そこで生じている遺伝子変異を解き明かすことができました。今までの方法ではこのような小さな病変の遺伝子解析は不可能でしたが,顕微鏡を用いた新たな手法を何ヶ月もかけて試行錯誤した末,世界で初めて確立することができました。これらの業績で,米国心臓協会(AHA;American Heart Association)のポスドクのグラント(12万ドル)を獲得することができました。また,医学博士号も取得させていただきました。

 また,この研究を通じてScott TomlinsそしてWilliam Raineyという素晴らしいメンター達にも出会うことができました。特にScottは直属のボスでしたが, 1を聞くと10も100も戻ってくるような大変頭の回転が早い人でした。にもかかわらず,私のつたない英語を最後まで黙って聞いてから回答してくれて,本当は最初の1-2文くらいで彼の中では回答が出ているのが感じ取れましたが,懐の大きさ・余裕を実感しました。上司には,リーダー(部下と一緒に仕事を行ってゆく人)とボス(部下の上から指示する人)がいると言われますが,Scottはまさにリーダー(あるいはチームメイト)であったように思います。実験に失敗したときやネガティブ・データが出たときは,ポジティブ・データよりも時間をかけながら,なぜ失敗したのか(本当に失敗なのか),なぜネガティブ・データになるのかがいつも話し合われており,こういう環境では研究不正は起きないだろうなとも感じました。

 研究室にいないときは,家族との時間をゆっくり過ごすようつとめました。日本にいた頃はあまり家に戻れない生活でしたが,米国では出勤時間と帰宅時間は自分で決められましたので,家族の体調がすぐれないときは仕事を休んで家族の面倒をみたり,週末は旅行に行ったりしました。アメリカという見知らぬ地盤で,基礎研究者として医師免許という看板がなく,日本よりずっと軽くなったカバンを持ちながら,最後に頼れるのは家族だということも実感しました。

 日本に帰ってきて,アメリカ生活とは全く違う忙しい,しかしとても刺激的な時間が流れています。アメリカでは原発性アルドステロン症を研究面から解析してきましたが,日本ではこの病気を東北大学病院ならでは臨床で治療しています。患者さんが笑顔で帰って行くのをみると,アメリカとはまた異なる,医師としての嬉しい気持ちが湧いてきます。内分泌疾患に対し,内科,放射線科,泌尿器科や外科,病理のトータル医療が提供できる東北大学病院に戻ることができ,一から勉強し直しています。久しぶりに臨床現場に戻り,周りの先生方やスタッフの方々には迷惑をかけっぱなしで恐縮していますが,少しずつできることを増やしてゆきたいと思います。続報では,日本での研究成果も披露できるよう,頑張ってゆきます。

 最後になりましたが,留学生活を暖かく見守りご指導いただきました内分泌グループの先生方,腎・高血圧・内分泌学分野の皆様,そのほか関係するたくさんのみなさま,本当にどうもありがとうございました。

尾股慧 先生

尾股慧

 2013年に入局した尾股慧です。現在内分泌グループに大学院生として所属しつつ,ミシガン大学に長期研究留学しています。

 第一部(入局編)では内分泌グループとの出会いと入局について,第二部(海外留学編)ではその後のアメリカ留学についてお話ししたいと思います。


第一部(入局編)

 私が内分泌グループに出会ったのは,学生実習で配属となったことがきっかけでした。内分泌グループは内分泌性高血圧や原発性アルドステロン症にとても力を入れていて,米国の種々の指針にも著者として名を連ねるなど,世界でも有数の臨床と研究を行っていますが,当時の私は内分泌学や高血圧学よりも,循環器などの華々しい急性期医療に憧れており,残念ながら当時の認識は世界で活躍する東北大学の科の一つという程度でした。それでも腎・高血圧・内分泌学分野の先生方は大変良くしてくださり,内分泌学会の総会で京都で発表させていただいたり,食事会にしばしば誘っていただいたりしながら,楽しく過ごさせていただきました。

 その後初期研修を行った市中病院では,急性期患者をよく診ることになりました。心臓が止まりそうな患者の前で循環器内科医が手際良く冷静に治療を施す様は私の目にとても華々しく映りました。と同時に,特に脳卒中や急性冠症候群,急性腎不全の場合,きちんと生活習慣病(高血圧症・糖尿病・脂質異常症など)がフォローされていれば発症を防げたのに,と感じる症例も少なからずありました。この頃から私は,華々しい急性期医療も大切だが,それ以上に生活習慣病をきちんと管理し,患者を急性期にさせない慢性期管理・予防医学も重要なのではないかと考えるようになりました。慢性期管理では,きちんと管理されていればされているほど有事が起こらず華がありませんので,一般の人や研修医・学生にはなかなか認知されにくくアピールも難しいところですが,慢性期をきちんと管理して急性期医に患者を渡さないことで,急性期医が本当に必要な症例に労力と時間を費やせる環境を作ることが,理想的な慢性期管理なのではないかと考えています。

 こうして慢性期管理の大切さを認識するようになったとき,内分泌グループのことを思い出しました。内分泌性高血圧,特に原発性アルドステロン症は,若くして発症しやすく高血圧も難治性です。その上,心血管合併症の頻度が,同じ血圧に管理された本態性高血圧症に比べて何倍も高いという特徴があります。つまり血圧を下げるだけでは十分ではなく,血管障害作用をもつアルドステロンそのものも下げる必要があるのです。この原因となる副腎腺腫を手術で除去できれば,将来ある若い人たちが多くの薬を飲み続けることなく心血管合併症発症も下げることができます。全人口の50人に1人(つまり日本に数百万人)とも言われる原発性アルドステロン症は,その適切な診断と治療の重要性がまだ十分に認識されているとは言いがたく,広く社会に知ってもらい人々の健康に寄与したいという思いで,内分泌グループに大学院生として入局しました。

 入局後,病棟では原発性アルドステロン症はもちろん,クッシング症候群や褐色細胞腫(傍神経節種)などの副腎疾患や下垂体疾患などを幅広く経験しました。また,これらの病気は敗血症や低ナトリウム血症などで時折ICUあるいはそれに準ずる管理を要することもあり,急性期管理の勉強もできました。こうして得た臨床経験をまとめて,国際学会や日本の学会などで発表する機会を多く与えていただきました。また,状態が悪かった副腎癌の患者を遠くの地元まで転送するため大学病院屋上からドクターヘリに添乗し,ヘリの中で治療を継続したこともありました。このときはドクターは私一人でしたので緊張しました。


第二部(海外留学編)

 研究生活に入る前後に,東北大学と数十年の共同研究先である米国ミシガン大学への留学のお話を頂戴しました。ミシガン大学は米国の副腎診療と研究のメッカの一つで,ここに在籍していたConn博士が1955年に世界で初めて原発性アルドステロン症(Conn症候群)を報告しました。ちなみに日本初の報告は2年後の東北大学の当科(旧第二内科)です。いずれは海外留学をしたいと考えていた私はとてもありがたくお受けし,2014年12月に渡米しました。

 ミシガン大学では,前述の原発性アルドステロン症を生じる副腎腺腫がどのような機序で生じてどのようにしてアルドステロンを過剰産生するようになるのかを,次世代シークエンサーを用いて検索しています。同僚もモチベーションが高く研究環境にとても満足しています。米国は保険制度などの関係から日本ほど良性腫瘍を摘出しないので,多くの検体を東北大学から送っていただいています。世界有数の臨床情報と副腎検体を持つ母校とのつながりを誇りに思っています。

 幸い研究は少しずつ前進しており,米国内分泌学会で数千演題の中からトップ10%の口頭演題に選んでいただいたり,国際アルドステロン学会でYoung Investigator Awardのfinalistに選んでいただいたりもしました。渡米1年少しでこのような成果を出すことができたのも,仙台の先生方の有形無形の多くのサポートがあるおかげと感謝しております。

 また,日本との保険制度の違いも実感し,今後日本が進むべき方向性も感じることができています。例えば渡米直後に乳児の娘が誤ってコインを飲み込んでしまったとき,胸部レントゲンを1枚撮影したところ受診料も合わせて医療費として$1,500(20万円前後)を請求されました。もちろん大半は医療保険でカバーされましたし,コインも数日後に排便され事なきを得たのですが,これが重篤な心血管合併症だったり悪性疾患だったりしたら事情は別になります。米国は医療保険は任意加入なので,保険料を支払うことができない人は治療を受けることが難しく,文字通り「金を持たぬものは医療を受ける資格なし」という状況です。日本では手術されるような良性腫瘍(たとえば原発性アルドステロン症の腺腫など)も良性だからという理由で経過観察になったり,ホルモン測定は時間もお金もかかるため一度もホルモン採血がされることなく副腎腫瘍が手術されたりすることもあるようです。

 したがって,基礎領域のカネ・ヒト・モノは米国に軍配があがるのは仕方ないとしても,特に内分泌・副腎の臨床領域では日本の保険制度の良い点を最大限に生かして緻密な臨床で世界をリードし治療に還元できる成果を出してゆくことが,日本の大きな役割の一つだと認識を新たにしました。

 帰国後は,米国で培った研究手法や考え方の良い点を生かしながら,引き続き世界が真似できない臨床と研究を進めて行ければと考えています。

 海外留学を考えている方,短期・長期にミシガン大学を見学したい方,腎・高血圧・内分泌学分野や内分泌グループに興味がある方は,腎高内トップページや内分泌グループトップページの連絡先までお気軽にご相談ください。下記のミシガン大学のホームページもご覧ください。長年の共同研究先のRaineyラボと,そのコラボレーターの1つで次世代シークエンスに長けているTomlinsラボ(私の直接の所属ラボ)です。

 Rainey Lab https://sites.google.com/a/umich.edu/raineylab/home

 Tomlins Lab https://www.pathology.med.umich.edu/tomlins-lab

鈴木舞 先生

鈴木舞

 東北大学病院初期研修医2年目の鈴木舞です。私は1年目の6月に内分泌グループで研修させていただきました。

 かけだしで何も分からず、失敗ばかりの毎日でしたが、内分泌グループの先生方が熱心に指導してくださり、とても楽しく、充実した研修をすごすことができました。経験した症例は、原発性アルドステロン症、重症のクッシング症候群、褐色細胞腫、汎下垂体機能低下症、先端巨大症、SIADHなど多岐にわたり、優秀で指導熱心な先生方と多くの症例がどちらも揃っているという、研修医にとっては夢のような場でした。そして、内分泌グループの先生方の、患者さんに対する柔和で誠実な姿勢や、その症例に対するたゆまぬ探究心がとても印象に残っており、今では私の目指すところとなっています。

 研修後も、院外のカンファレンスでの症例発表や学会発表の貴重な機会を与えていただき、本当に感謝しております。京都の学会では、森本先生のご指導のもと、素晴らしい賞をいただけたことはもちろんですが、みんなで白魚を必死にすくって食べたこともとてもいい思い出になりました。本当に色々とありがとうございました。

※追記
鈴木舞先生は、研修1年目に主治医として担当された興味深い症例を第109回日本内科学会総会サテライトシンポジウム「研修医、医学生の内科学会 2012 京都」 にて報告され、見事に、優秀演題賞を受賞されました。当 HPの新着情報も併せて、ご覧下さい。

 

手塚雄太 先生

手塚雄太 僕は6年次の高次医学修練として、内分泌グループに3週間お世話になりました。

 内分泌グループには5年次の臨床医学修練においてもご指導頂きましたが、その時に内分泌の奥深さに触れ、内分泌の面白さを知りました。そのため、今回は研究と臨床の両面において更に踏み込んだ内容を学びたいと考え、病棟実習に加えてボストンで開催された米国内分泌学会にも参加させて頂きました。

 米国内分泌学会では佐藤先生に帯同させていただき、沢山の講演を拝聴しました。学会には世界各国から名立たる内分泌学者が参加しており、文献で何度も名前を見たことのあるWilliam F. Youngらの講演を生で拝聴することができ本当に感動しました。講演全体としては、副腎や性腺、小児内分泌など内容がバラエティに富んでおり、かつ、基本的なトピックから最新のトピックまで盛りだくさんであったため、たった数日間で様々な知識に触れることが出来ました。そして、夕飯は毎晩先生方とご一緒させていただき、ボストン名物のクラムチャウダーやロブスターを美味しくいただきました。

 また、病棟実習では、一人の医療従事者として診療に参加させて頂きました。その中でも特に印象に残ったのは、病態・疾患の考え方です。内分泌は血液検査やホルモン負荷試験が主体となりますが、そのデータや画像検査の結果を照らし合わせることにより、どのような疾患が除外され、どのような疾患が鑑別に上がるといった考え方は、座学では身にかないものであり、とても勉強になりました。朝のホルモン負荷試験から夕方のカンファレンスまで、とてもメリハリのある充実した実習でした。

 今回の高次医学修練では、他の実習では有り得なかった貴重な経験をさせて頂きました。3週間という短い期間でしたが、とても密度の濃い実習が出来たと思います。忙しい中ご指導頂き、また国際学会へ参加させて頂いた内分泌グループの先生方には深く感謝しております。

第93回米国内分泌学会レポート

 

松田謙 先生

 自分は、研修中の大崎市民病院で内分泌グループの工藤先生と知り合い、その縁もあってH20年から内分泌グループで大学院生生活を送らせてもらっています。

 研修中から糖尿病に興味があったこともあり、大学で勉強させて頂いた内分泌疾患はとても興味深いものでした。特に当科はPA(原発性アルドステロン症)の診断・治療に力を入れていたこともあり、PAのスクリーニング方法や副腎サンプリングの解釈方法に関してのグループ内での熱いミーティングはとても刺激的で、まさに臨床の最先端に触れているのだと実感したものでした。

 また大学に入ってから各種学会に行く機会も増えました。特に自分にとって印象深かったのは、大学院1年目の時に佐藤先生に連れていって頂いたサンフランシスコで行われたENDO 2008です。学会の規模が桁外れに大きく、巨大な会場一杯を使ってのポスターセッションなど初めて目にする世界規模の学会にただただ圧倒されてしまいました。また学会中の空き時間に佐藤先生に同行させて頂き、サンフランシスコ市内を見学することができたのも良い思い出です。フィッシャーマンズワーフで注文したブイヤベースがトマトベースで佐藤先生がブイヤベースは塩味、塩味だろと熱く、熱く力説されていたことが思い出されます。

 現在自分は臨床を離れ、学位習得のために内分泌に関連した実験生活を送る毎日です。つい最近までネガティブデータが続き辛い日々だったのですが、思わぬところから面白いデータが出てきてようやく光が見えてきたかなといった状態です。またこの実験とは別件で新しい実験テーマを並行して行っていく予定です。こちらの実験も当たればかなり面白いはずです。まだ実際には実験が始まってないこともあり妄想を膨らませながらワクワクしています。

 以上、自分が思いつくままに手短に、内分泌グループでの思い出を書かせて頂きました。ありがとうございました。

 

松村美樹子 先生

 私は現在初期研修の二年目ですが、内分泌グループは研修の最初に回りました。医師として患者さんに接するのは初めてだったため、とても緊張していたことを思い出します。クッシング症候群、原発性アルドステロン症、先端巨大症、中枢性尿崩症など、他の病院では見ることの出来ないであろう様々な症例を経験させて頂きました。学生の頃は不勉強でしたが、実際に患者さんと関わり、自分で負荷試験をすると、その結果が大変気になるものです。毎朝のように朝七時に来て負荷試験をするのは大変でしたが、確定診断がついた時や、予想されていなかった別の内分泌疾患の合併が見つかった時、大変遣り甲斐を感じました。診断して手術をした後、評価をするところまで関わることが出来た患者さんもいますがホルモンの値は勿論、短期間で身体症状も目に見えて良くなっていて、内分泌臨床の愉しさを感じました。

 また、学会発表の機会も頂き、何回か発表することも出来ました。内分泌は大変専門的な分野で難しいというイメージがありましたが、先生方がとても親切に指導して下さり、充実した研修をすることが出来ました。

 

高橋友里恵 先生

高橋友里恵 私は研修医の1年目の夏、内分泌グループにお世話になりました。学生の時から内分泌疾患に興味があったため疾患数、指導医の多さから東北大学病院での研修を選びました。実際は何も分からない状態で内分泌グループに飛び込んだわけですが、そこは知識の宝庫、充実の指導医の先生方のいらっしゃる場でした。東北大学病院の内分泌の特徴は症例数の多さ、そして何より丁寧に指導してくださる個性的かつユニークな先生たちが魅力です。研修医ではありましたが、※数回の学会発表をさせていただき貴重な経験をさせていただきました。

 現在は、腎・高血圧・内分泌科の大学院へ進学し先生方の指導を仰いでいます。わからないことだらけですが、先生方との臨床の場でのディスカッションはとても勉強になり楽しく働かせていただいています。様々な患者様、内分泌疾患に出会い経験を積める場でありこれからの経験を楽しみにしております。

※追記
高橋(旧姓:山田)友里恵先生は、研修1年目に主治医として担当された興味深い症例を第19回臨床内分泌代謝 Update にて報告され、見事に、優秀演題賞(初期研修医部門)を受賞されました。

 

田島結実 先生

田島結実 腎・高血圧・内分泌科と血液免疫科はともに、旧第2内科であったつながりがあり、今でも大学院生はお互いの科をローテートする機会があります。そのご縁で、私も三ヶ月間、内分泌科の診療に携わらせて頂きました。短い期間ではありましたが、充実した時間を過ごす事ができたローテート期間を振り返ってみたいと思います。

 ローテート前には、診る機会の少なかった下垂体疾患、副腎疾患など症例が豊富であることにまず驚かされました。特に、全身性エリテマトーデスに合併した下垂体炎の症例を2例担当させて頂いたことは、貴重な経験になりました。※症例報告として論文にまとめる御指導も頂き、ほんとうに勉強になりました。

 また、ローテート期間中に国際アルドステロン学会が仙台で開催され、※※研究発表の場を与えて頂きました。臨床診療のみならず、基礎内分泌学研究にも熱心に取り組む先生方の姿勢に大変刺激を受けました。

 懇親会も度々催して頂き、とても居心地よく日々の診療に従事する事ができたように思います。 内分泌学は学ぶ事が多く仕事は充実していたものの、先生方の熱心かつ、きめ細かい丁寧な御指導により、気持ちよく過ごす事ができ、ほんとうに感謝しております。御指導ありがとうございました。

※追記
田島結実先生は、主治医として担当された興味深い症例を第21回間脳・下垂体・副腎系研究会にて発表され、その内容は ACTH related peptidesに掲載予定です。

※※追記
田島結実先生は、第14回国際内分泌学会議(ICE2010)のサテライトシンポジウムとして仙台で開催されたInternational Symposium for Aldosterone & Related Substances in Hypertension にて演題’The role of angiotensin II on human lymphocytes‘を発表され、見事にYIAを受賞されました。

 

宮澤恵実子 先生

 私は、腎・高血圧・内分泌科で後期研修をした際に、内分泌グループで多くの臨床経験をさせていただきました。内分泌グループで扱う症例は幅が広く、原発性アルドステロン症やクッシング症候群の他、比較的頻度の低い副腎皮質癌や Kallmann 症候群の患者さんも主治医として担当しました。初めての疾患や病態に遭遇した際に、どのように考え検査や治療の方針を立てていくのか、考えるトレーニングを十分にさせていただきました。というのも、毎週行われるグループミーティングは、全員でディスカッションし納得いくまで話し合います。時にヒートアップすることもありますが、研修医の意見も聞いてもらえとても勉強になる場でしたので、私はミーティングに参加するのを毎回楽しみにしていました。また、※内科地方会や内分泌学会など発表の場を数多く作っていただいたことも医師として成長させていただく良い機会となりました。内分泌グループで培った知識や技術、考える力が今後の医療活動に活きていくと確信すると同時に諸先生方に感謝しています。

※追記
宮澤恵実子先生は、主治医として担当された興味深い症例を第19回臨床内分泌代謝 Update にて発表され、その内容は優秀演題として同学会 proceeding(日本内分泌学会雑誌 第85巻 (Suppl))に掲載されました。