高次修練学生の声

2021年(令和3年度 I期)

竹石潤平 さん

コメント:4週にわたり実習させていただき、内分泌の先生方には大変お世話になりました。
 実習では、内分泌疾患を幅広く勉強することができ、加えて興味のある病態について深く学習することができ、非常に良い実習でした。特にAVSの実習は、ミニレクチャーをしていただきながら、先生方がどのように動いてらっしゃるか学ぶことのできたとても良い機会となりました。先生方の働いている姿は、パッションがあり、非常にカッコ良かったです。
 内分泌の先生方はとても気さくで、学生にも優しく接してくださります。私たちは、どのような実習にしたいか先生と話し合ったのち、私たちの要望を承ってくださり、とてもフレキシブルに対応していただきました。その結果、非常に有効に時間を使うこともできて、濃密な実習ができました。
 内分泌で高次修練を行うことができてとてもよかったです。4週間ご指導有り難うございました。

発表演題:Basedow病に伴う眼症に対しステロイドパルスを行った症例


影山宗祐 さん

【感想】この実習を通して様々な内分泌疾患に触れることが出来ました。副腎や副甲状腺、下垂体など様々な臓器の内分泌疾患以外にも、その疾患に基づく今後起こりそうな合併症などについても治療や検査を行っているということが分かりました。また、負荷試験の日にはルート確保や採血などの他の科では経験できないような手技をさせていただき、大変勉強になりました。
 実際に先生方に様々な内分泌疾患について教えて頂けるので、機序の難しい、取っ付きにくい内分泌分野についての理解が深まって大変為になった実習となりました。1カ月間、お忙しい中ご指導頂き大変感謝しております。
【担当症例】原発性アルドステロン症
 副腎結節を認めない原発性アルドステロン症の一例について経験しました。アルドステロン症のスクリーニング、検査、診断、治療方針の決定などについて深く知る事が出来ました。
 また局在診断である副腎静脈サンプリング(AVS)は、機能学的所見を見ることが出来る検査となっており、CTによる形態学的所見とは必ずしも一致しないという事が自分にとってとても新鮮な事実でした。治療方針を決定する上で、機能的に原発性アルドステロン症の病変部位判断するAVSを行うことは重要であると学ぶことが出来ました。
 また、アルドステロン症ではACTHに反応して血漿アルドステロン濃度が上がる事など、内分泌疾患の面白さの一部分に触れた気がしました。

発表演題:副腎結節を認めない原発性アルドステロン症の一例


平野成有 さん

【感想】今回の高次臨床実習で練習させていただいた末梢静脈路確保手技は基本手技の一つですが練習させていただける診療科はなかなかありませんので大変貴重な体験でした。
 また、教科書には選択する血管や駆血のコツなどは書いていないことが多いので実践的な知識が身につきました。初期臨床研修に即応用が利くため大変ためになりました。実践的な実習を希望している方におすすめします。
【実習内容】
1)末梢静脈路確保の実技実習
  末梢静脈路確保については輸液キットの組み立てから指導いただき、新5年生
  との合同の事前練習を行った後に協力頂ける患者様の末梢静脈路を確保した。
2)副腎静脈サンプリング(AVS)の見学
3)新入院患者への問診
4)副腎偶発腫瘍の検査入院患者を受け持ちとして実際の診察プロセスを体験する。

発表演題:副腎偶発腫瘍の一例


庄子諒 さん

【高次で選択を考えている学生に向けて】
 大学の内分泌グループでは上記にもある原発性アルドステロン症(PA)の診療に力を入れています。PAは高血圧の5~10%と推定され、そもそもの高血圧患者の多さも相まって、どの科でも出会いうることが想定されます。そのPAを内分泌グループでしっかりと学ぶことは将来の自身の診療において、ひいては自身の患者さんにとって多かれ少なかれ役に立つ時が来るのではないかと思います。
 また、何と言ってもルートをとれる回数の多さは他の診療科の追随を許さないはずです。これは研修医になったらすぐ役に立ちます。学生のうちにある程度慣れることができるというところは魅力的に感じました。
 そして、自分のように外病院での実習もあるものにすると、大学との違いも見ることができ、ついでに病院見学もできるのでおすすめです。
【実習内容】
 最初の1週間大崎市民病院で、その後の3週間大学内分泌グループにて実習を行った。
 大学病院では二次性高血圧の原因となる原発性アルドステロン症をはじめとする各種内分泌疾患の診療を数多く経験した。ベッドサイドでの病歴聴取から、負荷試験や静脈サンプリング等の検査をして診断、治療をしていくという一連の過程を先生方と一緒に行い、医療チームの一員として診療に参加した。患者さんの訴える症状の有無に関わらず、医学的に介入可能な病態があるかどうかを病歴や検査データから自分の頭で考え、次の検査や治療内容を組み立てていくといったことを現場で体験できたことは、今後の糧となり非常に有意義であったと感じた。また、負荷試験の際の静脈路確保の手技を指導していただいたり、症例報告のスライド作成についてアドバイスをいただいたりして大変勉強になった。
 大崎市民病院ではネフローゼ症候群やANCA関連血管炎等の糸球体疾患や、常染色体優性多発性嚢胞腎といった遺伝性腎疾患の診断と治療の実際を学んだほか、腎病理や慢性腎臓病についての講義を受けた。ベッドサイドで急性期のものから慢性期のものまで幅広く診ることができ、腎疾患への理解が深まった。

発表演題:14年間経過観察となっていた副腎腫瘍の一例


2020年(令和2年度 VI期)

八木櫻子 さん

コメント:3週間お世話になりありがとうございました。手技や内科管理についてなど学ぶことが多くありました。稀少疾患も見ることが出来、大変興味深く感じました。今後ともよろしくお願いいたします。

実習テーマ等:内分泌性高血圧疾患や下垂体疾患等の診断治療を学ぶ。負荷試験の手技を身につける

実習概要・成果等:
 ほぼ毎日行われる負荷試験において、末梢静脈ラインや採血を行い、手技を身につけることができた。特に採血では三方活栓の取り扱いをたくさん練習し、扱いに慣れることができたと思う。
 診療に参加する中で、内分泌性高血圧疾患である褐色細胞腫、Cushing症候群、原発性アルドステロン症などの病態や診断について学ぶことができた。入院中の管理として、血圧、血糖、電解質のコントロールの大切さについても学んだ。特に内分泌科では他の診療科以上に厳密なコントロールが要求されているように感じたが、先生方が気をつけている視点などをカンファレンスで教えていただきながら実際の症例でその管理を勉強できた。
 Carney complexの症例やKallmann症候群といった大変稀少な疾患も経験し、実臨床から病態や症状を学ぶことができた。
 褐色細胞腫の術前管理において、驚くような高用量のαblockerを投与しているが、手術時にほとんど血圧や脈拍の変動が抑えられていることに感動した。褐色細胞腫を診断するだけでなく、内分泌科の視点からより安全な外科手術が行えるようにサポートする大切な役目を担っているのだと思った。
 IgG4関連下垂体炎について地方会形式での症例発表を行なった。非常に稀な疾患であり、標準治療も確立されていないが、ステロイドパルス療法が奏功し、下垂体腫大の改善や視野障害の改善を認めた。
 下垂体機能障害は不可逆であり、ホルモン補充療法や電解質の調整などについても勉強になった。

発表演題:自己免疫性膵炎の再燃なく発症したIgG4関連下垂体炎の一例


山岸優太 さん

コメント:高次臨床修練Ⅵ期では大変お世話になりました。様々な内分泌疾患について学ぶことが出来、充実した実習とすることが出来たと考えております。ありがとうございました。

実習テーマ等:内分泌疾患の臨床経過・検査診断の過程等についてよく学ぶ

実習概要:3週間東北大学病院内分泌グループに配属され実習を行った。
実習成果:
・入院症例について回診やカンファレンス等を通して良く学ぶことが出来た。
・副腎静脈サンプリングや各種負荷試験の見学・手技への参加をさせて頂き、内分泌疾患について実地でよく理解することが出来た。
・希少な疾患であるCarney complexの症例を担当した。臨床経過や検査・診断の過程を先生方と共に追うことが出来、大変有意義な経験をさせて頂いた。最終日のスライド発表では症例の経過をもとにCarney complexの早期発見の契機や方法に関して考察し、議論を深めることが出来た。
実習総括:
内分泌疾患の臨床経過・検査診断の過程等についてよく学ぶというテーマで3週間の実習に臨んだ。内分泌グループでの実習を通して様々な症例に関する学習や各種検査・治療等を経験することが出来、今回の実習テーマに沿った充実した実習期間を過ごす事が出来たと考えている。腎・高血圧・内分泌学を将来の志望として考えており、本実習は将来像の形成の上で大変有益な機会であった。本実習で得た多くの経験を今後の医学生・医師の立場で生かす事が出来るよう、さらに研鑽を積んでいきたい。

発表演題:Cushing症候群のフォロー中に発見されたCarney complexの一例


野村俊介 さん

コメント:高次修練6期でお世話になりました、野村俊介と申します。 三週間の間ご指導頂き、ありがとう御座いました。 内分泌分野には少々苦手意識を持っていたのですが、担当症例や入院の患者さんをじっくりと勉強させて頂き、少なくとも国試レベルの知識では自信を持つことができたと感じております。ありがとうございました。

実習テーマ等:内分泌疾患の臨床経過・検査診断の過程等についてよく学ぶ

実習概要・成果等:
・Cushing症候群の患者さんを担当させて頂き、お話を伺いながらカルテをまとめ診断に至るまでの流れと治療について実際の症例に基づいて学ぶことができた。
・診断基準に照らしつつ前医経過と当院での検査経過を追っていくことで内分泌疾患のみならず一般的な診断へのチャートを体感することができた。
・担当以外の症例についてもカンファレンスや回診で触れることができた。種々の内分泌臓器に起因する疾患について身体徴候もみつつ学ぶことができた。
・負荷検査でのライン確保や採血を実習させて頂き、静脈採血の基本的な手技にある程度熟達することができた。
・負荷検査を行なっている場面に実際に立ち会うことができたため、検査の流れや目的、イメージを実感を伴って掴むことができた。

発表演題:偶発副腎腫瘍を契機にCushing症候群の診断に至った一例


2020年(令和2年度 V期)

濵口保礼 さん

実習テーマ等:傍神経節腫

実習概要・成果等:
【担当症例】腸穿孔を契機に発見された傍神経節腫
傍神経節腫ではカテールアミンンの過剰産生によって高血圧、頻脈、便秘などの多彩な症状が引き起こされる。今回、従来型のα遮断薬とβ遮断薬の投薬に加えて、2019年に日本で承認されたカテコールアミン合成阻害薬であるメチロシンを併用することで効果的にコントールをすることができた。
【現病歴】腹痛を主訴に前医でCTを撮影され、直腸穿孔と腹膜炎の診断でハルトマン術が施行された。同じCTで別部位に腫瘤を認めていたが、直腸穿孔とは別病態と判断されていた。手術所見では大腸全体に硬くなった便塊が著明に貯留していた。病理所見では切除病変に悪性所見がなく、穿孔の原因は不明であった。術中血圧が300mmHgを超え、肉眼的に腫瘤を認め、畜尿メタネフリンが高値であったため、傍神経節腫の疑いで当科紹介となった。
【経過】尿中メタネフリンが高値、MIBGシンチで集積を認め、傍神経節腫の診断となった。骨転移も認められた。治療として、メチロシンを3gまで増量することで尿中メタネフリンが70%減少した。ドキサゾシン、フェントラミン、ビソプロロールを増量していくことで、高血圧、脈拍、便秘をコントロールできた。骨転移に対してはデノスマブを使用した。
【考察】褐色細胞腫と傍神経節腫の合併症に麻痺性腸管閉塞、腸穿孔があると報告がある。機序としては過剰なカテコールアミンの影響で腸管運動が抑制されたことと血管の収縮による虚血によるものと考えられている。今回の症例も同様の機序で直腸穿孔を引き起こしたと考えられた。
【そのほかの経験症例】下垂体機能低下症、副腎不全、原発性アルドステロン症、カーニーコンプレックス、バセドウ病、バセドウ眼症、成長ホルモン分泌不全、副甲状腺機能低下症、尿崩症、SIADH
【感想】今回の担当症例は検査中に血圧が200mmHgを超えるなどのイベントがあったり、日本で承認されたばかりの高価な薬を使っていたり、傍神経節腫という多くない疾患の中でも稀な経過で、貴重な経験ができた。全体を通して、静脈路確保など手技も多く、症例も下垂体から副腎まで様々で非常に充実した実習を送ることができた。

2020年(令和2年度 Ⅳ期)

齋藤椋 さん

コメント:3週間大変お世話になり、大変勉強になりました。今後も機会がありましたら、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

実習テーマ等:内分泌性高血圧(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫など)、甲状腺、副甲状腺、脳下垂体、副腎等の内分泌疾患の診断と治療の実際を習得する。各種負荷試験、副腎静脈サンプリング検査などに主体的に参加し、可能な範囲で手技も身につける

実習概要・成果等:
 原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、IgG4関連下垂体炎、低ナトリウム血症、ADH不適合分泌症候群、成長ホルモン分泌不全症、Sheehan症候群、多発性内分泌腫瘍の患者さんを実際に見ることができた。ホルモンの過剰、欠乏によるものが多く、それをどうやって判断し、そのホルモンをどのくらい拮抗、補充していくかを重要にしていた。
 病棟では生理食塩水、CRH、グルカゴン、カプトプリル、ブドウ糖など様々な負荷試験をやっており、ルート確保、採血を多く経験させてもらえた。留置針、三方活栓の扱い方、エアが入らないようにするコツなど教科書では学べない手技を身につけられた。副腎静脈サンプリング検査も見学した。東北大学は世界で一番多く副腎静脈サンプリング検査を行っており、副腎静脈だけでなく、その先の副腎静脈の分枝からもサンプリングすることで、微小な機能性結節を発見でき、手術での取り残しを防ぐことができる。
 担当症例はSIADHによる低ナトリウム血症の患者さんだった。低ナトリウム血症は内分泌科では数少ない救急疾患の一つである。数時間おきに採血して血清Na値を確認し、急激に上げすぎないようにNa補正していくことが大事である。急な血清Na値上昇は浸透圧性脱髄症候群を招くため、治療初期は飲水制限、フロセミド投与をするが、途中からは血清Na値上昇を緩徐にするためブドウ糖液投与を行い、水分量のIN、OUTに細心の注意を払わなくてはならない。

発表演題:バソプレシン分泌過剰症(SIADH)により発症した低Na血症の一例


2020年(令和2年度 Ⅲ期)

西川剛司 さん

コメント:高次修練3期、非常に実り多い実習となりました。お世話になりました、ありがとうございました。

実習テーマ等:正常血圧のアルドステロン産生腺腫

実習概要・成果等:
【症例】30歳台女性 【主訴】原発性アルドステロン症精査目的 
【家族歴】父:高血圧症 祖父:食道がん、肺がん 【既往歴】特記事項なし
【現病歴】25歳頃からだるさを自覚していた。30歳の第1子の妊娠出産は問題なし。 35歳春に発熱が数ヶ月続き、A医院(秋田県)で精査を受けたところ、Na/K 144/2.9のため、原発性アルドステロン症の疑いで、B病院(秋田県)受診。 血圧 132/74、Na/K 140/3.4、U-K 33、TTKG 5.0、PAC/PRA 228/0.6、カプトプリル負荷試験 前 299.6/0.5→90分 243.6/0.5 CT:明らかな副腎結節なし 手術希望あり、更なる精査目的にC大学病院に紹介。 原発性アルドステロン症に関して、D大学病院内分泌科にセカンドオピニオンとなった結果、症例数の多い当院で精査を、との指示があり、本年6月当院紹介となった。C大学病院での精査中に、視床下部性副腎皮質機能低下症(ラトケ嚢胞あり)の診断になった。ヒドロコルチゾン5mg朝食後を内服中。
 この後カプトプリル負荷試験、生理食塩水負荷試験、ACTH負荷試験を指導医の下、ルート確保、採血までさせてもらい、発表会の時にスライドを作成した。原発性アルドステロン症の確定診断を行うために血管造影室にてAVSサンプリングの見学をした。今回の症例ではひだり副腎結節からアルドステロン過剰分泌の所見が得られた。
【考察】本例は症例が少なく、過去の症例報告をまとめ、本例の特徴を考察した。
・30歳台女性
・PRAが低値、PACが活性化されている。
・重症低カリウム血症
・片側性の副腎腺腫
【感想】
・よかった点:ルート確保や採血の時、最初は患者さんに直接行うという恐怖心があったが、指導医の先生方が優しく丁寧に教えてくださった。負荷試験の患者さんが多く集まっているためか、ルート確保は数多くやらせてもらい、将来研修医として働くうえで大事なスキルを学ぶことができた。また、原発性アルドステロン症の患者さん以外にもクッシング症候群の典型例や腎性尿崩症、下垂体炎などバラエティーに富んだ症例をみることができ、非常に勉強になった。
・改善点:内分泌の先生方がかなり忙しくしているためか、自分がどのスケジュールで動けばいいか迷うことが多々あったため、改善してほしい。 また負荷試験の特性上仕方のないことだと思いますが、ルート確保の時は朝早くから行っていたので少し遅めになると嬉しい。
内分泌グループからのお返事:貴重なご意見ありがとうございます。我々も改善点と考えていましたので、時刻を明示するようにしました。また、ルート確保の時刻は1時間遅らせました。)
 全体的に将来内科系を志望している自分としては、将来医師として働くうえで非常に実りある実習となりました。尾股先生はじめ、内分泌グループの先生方には非常にお世話になりました。3週間ありがとうございました。

発表演題:正常血圧のアルドステロン産生腺腫の一例


2020年(令和2年度 Ⅱ期)

鵜養大輝 さん

コメント:スライド作成のご指導など本当にありがとうございました。スライドをbrush upしていく過程はとても勉強になりました。今後に生かしていきたいと思います。

実習概要・成果等:
 内分泌グループでお世話になり、多くの症例に触れることができました。原発性アルドステロン症の診断方法や、副腎腫瘍の鑑別方法、下垂体機能低下症の治療法などを学びました。
 原発性アルドステロン症の診断に際して、カプトプリル負荷試験、生理食塩水負荷試験、副腎静脈サンプリングを経験しました。カプトプリル負荷試験は、R-A-A系を遮断する試験で、それでもアルドステロンが産生されていれば陽性です。生理食塩水負荷試験も同様に、腎血流量を上げ、レニン分泌を抑制する試験です。負荷試験の際には、ライン確保を経験させていただきました。失敗しても励ましてくれる患者さんの優しさにも助けられ、徐々に慣れていくことができたのは良かったです。
 どちらかが陽性になった場合、副腎静脈サンプリングが施行されます。左右どちらの副腎からアルドステロンが過剰に分泌されているかがわかるのはもちろんのこと、それぞれの副腎静脈の中の分岐から、局在をさらに絞ることができ、CTでわかりにくい副腎皮質の過形成を見抜くことができます。
 副腎腫瘍では、ホルモンが腫瘍マーカーになり、副腎皮質(球状層、束状層、網状層)、副腎髄質、どの組織に由来しているかを鑑別することができる、という点が印象的でした。さらに、褐色細胞腫では、アドレナリン優位であれば副腎内、ノルアドレナリン優位であれば副腎外腫瘍であることも知り、これはコルチゾールがノルアドレナリンをアドレナリンに代謝する時に作用するためであると学びました。
 私が担当した患者さんは原因不明の下垂体機能低下症の方で、対症療法にデスモプレシンとヒドロコルチゾンを、根治療法にプレドニゾロンを使っていました。特にデスモプレシンの投与量に難渋しており、投与量を増やせば尿が濃くなり血が薄くなってしまうが、投与量を減らせば尿量が増え、夜間におきる回数が増えてADLが下がってしまう、という状況でした。患者さんには水制限を行ってもらい、薬の投与量に関しては、隔日にしたり、1/2、1/4に割ったりと、工夫をしながら適正量をみつけ、協力しながら血中Na量をコントロールし、退院となっていく過程を見ることができたのはとても良かったです。
今回の実習を通して、様々な内分泌疾患を学ぶことができ、またライン確保の手技を多くこなすことができました。

発表演題:肺・胸膜病変に下垂体機能低下症を合併した一例


渡嘉敷直之 さん

コメント:ありがとう御座います。高次修練の他の期間も充実した実習を送る事ができました。SGTに比べ病棟実習も手術見学もより多くの事をさせて頂き、また少しですが臨床研究のお手伝いもさせて頂くこともできました。残る卒試と国試も頑張っていきたいと思います

2020年(令和2年度 I期)

榊間貴滉 さん

コメント:3月の高次修練では大変お世話になりました。ご迷惑をおかけしてばかりでしたが、たくさんの手技をやらせていただいたり、スライド作りでは丁寧に教えていただいて、とても勉強になりました。

実習テーマ等:病棟の患者さんの診療を中心に、内分泌についての理解を深める

実習概要・成果等:
 回診前のカンファレンスや月曜日の総回診でのプレゼンテーションを通して、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、クッシング症候群、副甲状腺機能亢進症などについて勉強した。また、副腎静脈サンプリングの補助を行ったり、カプトプリル負荷試験、生理食塩水負荷試験でのルート確保と採血を行ったりすることで、原発性アルドステロン症についての理解を深めた。症例のプレゼンテーションでは、骨粗鬆症を契機に診断に至った原発性副甲状腺機能亢進症の症例について発表した。プレゼンテーションの準備の中で、原発性副甲状腺機能亢進症の診断、治療、合併症、疫学について調べ、さらに骨粗鬆症の診断も学んだ。
 今回の実習では、SGTではほとんど行うことのできなかった手技を非常に多くやらせてもらえて、とても勉強になり興味深かったし、1年後には医師としてこのような手技を行うことになるということを実感できた。
 カンファレンスやプレゼンテーションではたくさんの患者さんについて先生方から丁寧に説明して頂いたことで、様々な内分泌疾患について勉強することができた。特に検査に参加させていただいた原発性アルドステロン症と症例だった原発性副甲状腺機能亢進症については深く理解することができた。
 症例のプレゼンテーションについては、臨床医の思考、色でのハイライト、採血データの表記、疫学を用いた考察の考え方など多くのことを教わった。先生方には、非常に熱心かつ丁寧にご指導いただいて充実した実習を行うことができた。

発表演題:骨粗鬆症を契機に診断に至った原発性副甲状腺機能亢進症の一例


金子俊幸 さん

コメント:先生方には本当に大変お世話になりました。病院実習は今参加できない状態となりましたが、モチベーション高くできることをやろうと思います。これからも会う機会があると思います、そのときはよろしくお願いいたします。

実習テーマ等:様々な内分泌疾患の診断と治療

実習概要・成果等:
 この実習を通して様々な内分泌疾患に触れることが出来ました。副腎や副甲状腺、下垂体など様々な臓器の内分泌疾患以外にも、電解質の管理の仕方であったり糖尿病の方の管理の仕方など内科全般的なことを学ぶことが出来ました。教科書的なことはもちろんのこと、先生たちは実際の臨床現場ではどういうことを考えながら患者さんを把握しているのか、具体的にはその疾患だけでなく今後起こりそうな合併症や現時点でサポート出来る最大限のアプローチなど様々なことを念頭に置いて治療や検査を行っているということが分かりました。また、実際に疾患をもった患者さんと接することでその疾患がどういう特徴を持っているのか、臨床に出てみて知識がさらに深まりましたし、なによりたくさんのいろんな疾患を経験することが出来てとても勉強になりました。
 勉強面以外にもたくさんのことを学ぶことが出来ました。先生方の患者さんに対する姿勢であったり、いかにコミュニケーションをとるか、良好な関係を築くかなど人間的な面でも非常に多くのことを学ばせていただきました。
 内分泌では負荷試験が毎日のようにあり、静脈から穿刺してルート確保する、採血も行うなど他の科では経験できないようなことも数多く経験出来て毎日刺激的でしたし貴重な経験をさせてもらいました。負荷試験は朝がとても早いですが、一回も遅刻することなく実習を終えれたことはこれからの自分のキャリアに繋がると思います。また、副腎静脈サンプリングでは他の病院で見ることはできないものをみたり教えていただいたりしてその手伝いをさせていただいたことも貴重な経験でした。 この実習を通してたくさんのことを吸収出来ました。臨床の現場に出ることは本当に勉強になることが多く自分のモチベーションにもなりました。毎日お忙しい中、手厚くご指導してくださった先生方には本当に感謝申し上げます。1カ月間、大変お世話になりました。自分のこれからのキャリアにつなげていきたいと思います。

発表演題:微小アルドステロン産生腺腫に対して再精査を行った一例


2020年

2020年度に高次修練で内分泌グループを選択してもらった学生の教務係へのコメント(原文ママ)になります。医学教育推進センターの許可を得て転載しています。

内分泌グループでは、通常の高次修練のカリキュラムに加え、末梢ライン確保(おそらく他の診療科ではほとんどやっていないと思います)をカリキュラムとして入れており、高次修練で選択してくれた学生には積極的にライン確保をしてもらっています。1ヶ月のローテート中に学生1人につき20-30本、多いときは40-50本のライン確保を行ってもらっていますので、高次修練で経験できる手技の中では格段に多い数を経験できると思います。末梢ライン確保は手技の基本中の基本であり、厚生労働省なども「医師養成の観点から指導医の指導・監視の下で臨床実習中に実施が開始されるべき医行為(必須項目)」に含んでいます。

また、実習の終わりには担当症例を内科地方会レベルでプレゼンテーションしてもらっています。スライドの作成法を含め、丁寧な指導を心がけています。

2020年度の学生さんからも、これらを反映した嬉しいコメント(原文ママ)を頂戴しております。興味がある学生さんはぜひ内分泌グループ、そして腎高内を選択してください。お待ちしております。

●実習はディスカッションを交えた講義形式であった。内分泌にかあくぁる疾患はベースとなる基礎的な知識が重要になってくるので、わからないことをあやふやにせずすぐに聞けるような本形式は、その理解にとても適していたと感じる。
●内分泌腎臓など幅広い分野を網羅した解説をしてくださり、理解が深まった。丸暗記ではなくなった。
●内分泌疾患について詳しく学ぶことがきました。
●内分泌疾患などについて深く学ぶことができました。
●講義形式で内分泌系の疾患について学ぶことができた。
●患者さんが少ない分、一人の患者さんを長期間診察して、深く掘り下げて勉強する事ができてとても勉強になりました。勉強会や学会に参加する機会をいただき、たくさん勉強することができました。論文検索がより身近なものになりました。
●内科学会での発表を通じて研修医になってからの不明点の調べ方、学習方法について学べた。
●ルートや採血を積極的に取らせていただいた。
●準スタッフとして、各種負荷試験のルート確保や採血業務、ベッドサイドでの診察に数多く加えていただいた。手技的にも知識として、も多くの事が学べた。
●採血などの手技をやらせていただけた。プレゼンを何度もみてくださり非常に勉強になった。
●症例プレゼンテーションの技術が向上した。

2012年

手塚雄太 先生

手塚雄太 僕は6年次の高次医学修練として、内分泌グループに3週間お世話になりました。

 内分泌グループには5年次の臨床医学修練においてもご指導頂きましたが、その時に内分泌の奥深さに触れ、内分泌の面白さを知りました。そのため、今回は研究と臨床の両面において更に踏み込んだ内容を学びたいと考え、病棟実習に加えてボストンで開催された米国内分泌学会にも参加させて頂きました。

 米国内分泌学会では佐藤先生に帯同させていただき、沢山の講演を拝聴しました。学会には世界各国から名立たる内分泌学者が参加しており、文献で何度も名前を見たことのあるWilliam F. Youngらの講演を生で拝聴することができ本当に感動しました。講演全体としては、副腎や性腺、小児内分泌など内容がバラエティに富んでおり、かつ、基本的なトピックから最新のトピックまで盛りだくさんであったため、たった数日間で様々な知識に触れることが出来ました。そして、夕飯は毎晩先生方とご一緒させていただき、ボストン名物のクラムチャウダーやロブスターを美味しくいただきました。

 また、病棟実習では、一人の医療従事者として診療に参加させて頂きました。その中でも特に印象に残ったのは、病態・疾患の考え方です。内分泌は血液検査やホルモン負荷試験が主体となりますが、そのデータや画像検査の結果を照らし合わせることにより、どのような疾患が除外され、どのような疾患が鑑別に上がるといった考え方は、座学では身にかないものであり、とても勉強になりました。朝のホルモン負荷試験から夕方のカンファレンスまで、とてもメリハリのある充実した実習でした。

 今回の高次医学修練では、他の実習では有り得なかった貴重な経験をさせて頂きました。3週間という短い期間でしたが、とても密度の濃い実習が出来たと思います。忙しい中ご指導頂き、また国際学会へ参加させて頂いた内分泌グループの先生方には深く感謝しております。

 


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